Windows は、ファイルを取り扱う上で【拡張子】が重要です。Microsoft は、Windows のバージョンを更新する度に、デフォルトの設定に「拡張子を表示する」の設定にしません。何の目的か未だに不可解ですが、拡張子が見えなければ不便極まりありません。パソコンを起動したら、真っ先に設定してください。
手順は、
1. 〔マイ ドキュメント〕または〔マイ コンピュータ〕を右クリックして、〔エクスプローラ〕を開く。
2. メニュー [ツール] → [フォルダ オプション] を開く。
3. タブ [表示] をクリックして、〔登録されているファイルの拡張子を表示しない〕のチェックを外す。
4. ボタン [OK] をクリックする。
インターネットに接続する際に、セキュリティ対策ソフトをインストールしましょう。ウイルス対策をしておかないと、急に動作が遅くなったり、パソコンが再起動を繰り返したり、起動せずにダウンするのみならず、ネットワークを通じて感染を広げてしまい、非常に多くの方に迷惑をかけてしまいます。ソフトには、シマンテックのノートンやトレンドマイクロのウイルスバスターが良く知られていますし、フリーソフトもありますが、ソフトが常駐しますので動作が重くなり勝ちです。そこで、動作が軽くてウイルス検出精度の高い製品をお勧めします。
「NOD32アンチウイルス」は、プログラムサイズや定義ファイルが小さく、動作が早くて軽量です。このソフトのインストール前と後の早さは殆ど変わらない程の動作で、ウイルス検知・遮断性能の高さは定評があります。
また、このソフトの上位版である「ESETスマートセキュリティ」が、2007年より発売されました。NOD32アンチウイルスの軽さと検出率はそのままに、ファイアウォール・フィッシング対策・迷惑メール対策の機能が備えられています。統合セキュリティ対策ソフトとして、これを大いにお勧めします。
なお、動作が多少重くともフリーソフトで済ませたい場合は、「AVG Anti-Virus」が良いでしょう。日本語に対応している Free Edition を選択しダウンロードしてください。インストール時に認証画面が表示され、特に何も記入しなくてもOKですが、アップデートのチェックを忘れずに確認しましょう。
フリーソフトは、オンラインソフトの一種で、無料で使用できるアプリケーションです。初めて使う方には、不安を感じるかも知れませんが、定評あるソフトは、商業ソフトよりも優れたものが多く、掲示板やメールでのサポートも行われています。これから紹介するソフトは、Windows に付属ソフトの不満を解消するべく開発されています。
フリーソフトは、ダウンロードしただけでインストール出来ないものが大半です。ほとんどがアーカイブ化されています。アーカイブとは、複数のファイルを1つのファイルに纏め、圧縮することです。このアーカイブを解凍、すなわち元のファイル構成に戻す必要があります。
そのためのソフトが「+Lhaca」や「解凍レンジ」です。フリーソフトは、まず最初にこのソフトをインストールしましょう。
なお、フリーソフトをダウンロードして解凍したら、必ず〔Readme〕ファイルを開いてインストール方法や注意事項を読んでください。(「+Lhaca」は、実行ファイルですので解凍→インストールを行ってくれます)
Windows 付属の「メモ帳」は、あまりにも非力で使い辛いソフトです。Microsoft は、「Word」を買わせる魂胆なのでしょう。いわゆるワープロ「Word」や「一太郎」は、ワープロではなく【DTP】(デスクトップ・パブリッシング)、即ち卓上出版を意味し、書類の編集に際して行う割り付けなどの作業をコンピュータ上で行い、プリンタで印刷することです。ワープロで文章を書きながら編集するという愚挙を止めて、テキスト・エディタで文章を書きましょう。ワープロでは、最終的にテキスト・ファイルを読み込み、割付などの編集を行ってから印刷するのが正しい作法です。
テキスト・エディタは、フリーソフトとして最も多く公開されていると思います。その中で、「EmEditor Free」、「さくらエディタ」や「TeraPad」が定評あります。
また、ワープロに代わるアウトライン・プロセッサとして、「VerticalEditor」や「eMemoPad」があります。
文章は余り書かないと言う方には、テキスト・ビューワ「扉〜とびら〜」や「窓の中の物語」が良いでしょう。
なお、ワープロ「Word」や「一太郎」のファイルを他人に配布する際には、電子文書の標準フォーマットである【PDF】(ポータブル・ドキュメント・フォーマット)ファイルに変換して下さい。フリーソフトでは、「PrimoPDF 日本語版」または「ライブPDFプリンタ」があります。
PDFとは、異なる環境で元のレイアウトどおりに表示・印刷できるファイルフォーマットの1つて、ウェブやパソコン上の標準となっています。
PDFファイルの表示や印刷は、「Adobe Reader」で出来ますが、起動時に大量のプラグインを読み込む仕組みのため表示に時間がかかります。そのため、ブラウザ内にPDFを表示ないよう、「Adobe Reader」のメニューの [編集] - [環境設定] - [インターネット]- [PDFをブラウザに表示] のチェックを外す必要があります。
「Adobe Reader」の起動を高速化できるソフトに、「Adobe Reader SpeedUp」があります。起動時に読み込むプラグインの種類を制限して高速化する仕組みです。プルダウンメニュー[Select Speed-Up Mode]で [SpeedUp - Fast] または [SpeedUP - Turbo] をプリセットすれば、必要最小限のプラグインだけとなり、約2倍も早く起動するようになります。
「Adobe Reader SpeedUp」で「Adobe Reader」の起動が速くなっても、結構重いソフトです。そこで、起動が速く軽いソフトとして「Foxit J-Reader」をお薦めします。日本語版で、ブラウザでの表示も、かなり高速に表示出来ますので、 PDFビューワとして申し分ありません。
PDFの内部を最適化して軽量にするソフトに「PDF Cleaner」があります。未使用のオブジェクト、重複オブジェクト、相互参照テーブル、無用なデータなどを削除してくれます。また、このサイトにはPDFの分割、結合、しおり追加などのPDF加工・編集ツールも開発し、公開されています。
PDFを作成するフリーソフトは、「PrimoPDF 日本語版」がお勧めです。作成手順は、文書の作成プログラムで、[ファイル] - [印刷] を選択し、プリンタの一覧から PrimoPDF を選択し、 [OK] ボタンをクリックします。次に、PDFファイルを保存する場所を指定し、出力するファイル名を入力して、用途に合わせて [スクリーン用] または [印刷用] を指定(スクリーン用はWindows上で表示する用途、印刷用はプリントする用途)し、[OK] をクリックします。作成されたPDFがデフォルトのPDFビューワで開きます。この設定は、オプションで変更できますので、「Foxit Reader」にすると良いでしょう。日本語の透明テキストも自動作成されますので、全文検索に支障ありません。
PDF文書を検索するには、「探三朗」を使用します。PDFのテキストだけでなく、Office文書やCSVファイル、HTMLファイル、AutoCADファイルも検索出来ます。全文検索はインデックス方式なので、高速に検索を実行します。多くのファイルから目的のものを見つけるには、このツールがとても便利です。
昔の Windows では、ユーザー・インターフェイスを拡張子〔.ini〕ファイルで管理し、テキスト・エディタで容易に変更できました。現在では、レジストリがバイナリ・ファイルになっており、〔Regedit.exe〕ソフトで編集するようになっています。このプログラムでレジストリ編集を行うのは危険を伴い、結構難しいものがあります。
そのために、「TweakUI」の導入をしましょう。このソフトは、Microsoft から配布されていますが、何故か未だに Windows に組み込まれていません。また、英語版のため「TweakUIの日本語化」するサイトからファイルをダウンロードし、インストール前に日本語化します。レジストリの〔修復〕タブでは、システムの様々な問題を修復するのに便利で、必須のツールです。
Windows 付属のブラウザ「Internet Explorer」は、セキュリティが甘く、バグも相当に多いのでそのまま使用するのは非常に危険です。
「Internet Explorer」の設定は、メニュー [ツール] → [インターネット オプション] で行います。タブ [全般] に [ホームページ] がありますが、ボタン〔空白を使用〕をクリックして、アドレスを〔aboutblank〕にしましょう。こうしないと、起動する度に設定したアドレスに勝手に接続してしまいます。次にタブ [セキュリティ] をクリックして、ボタン〔レベルのカスタマイズ〕をクリックします。
設定ダイアログ中の〔Active コントロールとプラグインの実行〕を〔管理者の許可済み〕にチェックを付け、〔スクリプト〕の〔Java アプレットのスクリプト〕と〔アクティブ スクリプト〕なども〔ダイアログを表示する〕にチェックを付け、ボタン [OK] をクリックしてください。そして、スクリプトのダイアログが表示されたら、信頼できるサイト以外はキャンセルします。
【WSH】(Windows Script Host)が危険なシステム変更するため、機能を無効にする方法があります。個人ユーザでは無効にした方が良いのですが、会社などでネットワークを構築している場合は、システム管理者に相談して下さい。
手順は、
1. 〔マイ ドキュメント〕または〔マイ コンピュータ〕を右クリックして、〔エクスプローラ〕を開く。
2. メニュー [ツール] → [フォルダ オプション] を開く。
3. タブ [ファイルの種類] をクリックして、〔登録されているファイルの種類〕の中にある、拡張子[VBS](VBScript Script File)を選んで、ボタン[削除]をクリックする。
4. ボタン [OK] をクリックする。
しかし、最も面倒なのは、セキュリティの欠陥が次々に見つかり、〔Windows Update〕で修正バッチを頻繁にダウンロードしなくてはならないことです。
ブラウザは、安全性の高い「Firefox」や「Chrome」や「Opera」または「DonutQ」や「MDIBrowser」の使用をお勧めします。
Windows 付属のメーラー「Outlook Express」は、セキュリティが甘く、余計な機能があるのでそのまま使用するのは非常に危険です。必ず、設定変更してください。
「Outlook Express」の設定は、メニュー [ツール] → [オプション] で行います。タブ [送信] で、〔メール送信の形式〕を〔テキスト形式〕にチェックを付けてください。また、〔送信〕の〔受信したメッセージと同じ形式で返信する〕のチェックを外してください。これは、必須の設定変更です。なお、アカウント設定も非常に判りにくい設計で、一つ間違っても送受信できない不親切さがあります。
この様な不便なメーラーよりも、安全で初期設定が容易なソフトがあります。「Thunderbard」または「EdMax フリー版」を使いましょう。しかも、フィルター機能があり、ウィルス付きメールや迷惑メールを選別する機能があります。
「Thunderbard」の学習型迷惑メールフィルターは、設定が簡単です。[ツール] → [オプション] から [迷惑メール] タブで迷惑メールの処理を指定するだけです。迷惑メールホルダーへ移動させる指定をすれば、自動的にホルダーを作成します。
「EdMax フリー版」は、ウィルス付きメールを選別する機能がありますが、迷惑メールフィルターがありません。そこで、「Gmail」の迷惑メールフィルターを備えたメールサーバーを利用しましょう。
「Gmail」はブラウザで使用するWebメールですが、メーラーを使って送受信もできます。サイトからGmailのアカウントを取得してください。次に、ブラウザでGmailのサイトにログインして、画面右上にある [設定] をクリックし、 [アカウントの設定] → [別のメールアカウントを追加] でプロバイダのアカウントとPOPサーバーのアドレスを入力します。
そして、メーラー「EdMax フリー版」のメールサーバー設定を「Gmail」のメールサーバーに変更します。POPサーバー「pop.gmail.com」ポート番号「995」、SMTPサーバー「smtp.gmail.com」ポート番号「587」又は「465」を設定します。これで迷惑メールの受信数が激減します。
ついうっかり削除してしまったファイルを取り戻したい場合、復元できるソフトがあります。ごみ箱を空にしてしまった後でもかなりの確率で元に戻すことができます。
「DataRecovery」は、誤って削除してしまったファイルやフォルダ単位の復元ができます。ドライブを指定して、削除してしまったファイル名の一部でも判る場合は「ファイル名の文字列」に入力して、「スキャン」ボタンをクリックするだけのシンプルな操作です。ファイル名が判らなくても拡張子名を入力してみましょう。スキャンが終わるとファイル一覧が表示されますので、復元したいファイル名をクリックし、「リカバリ」ボタンをクリックします。「フォルダの参照」ダイアログが表示されますので、別ドライブのフォルダを指定しましょう。
なお、ファイルを二度と復元出来なくする消去機能もあります。完全に削除されますので、ご注意下さい。
私が愛用していて、特にお勧めのフリーソフトを紹介します。
一覧に無いソフトを使いたい場合は、窓の杜 または Vector でお探し下さい。また、アルテック では、海外の優秀なフリーソフトを日本語で紹介していますので、活用してください。
圧縮・解凍用アーカイバ
- +Lhaca
簡単操作で解凍・圧縮ができ、一番始めに導入するソフトとして最適。ファイルのドラッグ&ドロップ操作で解凍ができ、DLLファイルを導入することなく圧縮までこなしてしまう。まず解凍できないファイルはないといっても良く、圧縮可能なファイルは、LZH, ZIP, CAB, TGZ, TBZ, TAR の6種類。テキストエディタ
- EmEditor Free
メモ帳に代わるテキストエディタで、高機能で使いやすく、動作が速く軽い。Unicodeと多数のエンコード、構文色分け表示、正規表現を使用した検索や置換、外部ツール、印刷機能と印刷プレビュー、タブ形式でウィンドウのグループ化に対応など、通常作業に最適。テキストビューワ
- 扉〜とびら〜
ルビ表示も出来るテキストビューワで、「青空文庫」形式に最適。書籍を読むような感覚でテキストを読むことができる。表示は縦書き・横書き・段組みにも対応し、背景も替えられる。画像表示にも対応し、栞の機能も備えている。アウトラインプロセッサ
- VerticalEditor
縦書き、ルビにも対応するエディタで、ツリーによってノード管理できる。アウトライン構造は、特別ファイルでなく記号によって行うので、他のテキストエディタで編集も可能と実用的である。また、シナリオモードや原稿用紙モードでの表示・編集もでき、ネット上の記事を収集し管理するのにも適している。統合オフィス
- OpenOffice.org 日本語版
「Microsoft Office」とデータや操作性の互換性があるオフィス統合環境で、「Star Office」からフォントなどの一部を除いてオープンソースで開発されている。表計算の「Calc」、ワープロの「Writer」、プレゼンの「Impress」、ドローの「Draw」、データベースの「Base」、数式エディタの「Math」の6つのソフトで構成。PDF作成ツール
- ライブPDFプリンタ
アプリケーションデータやイメージデータからPDFファイルを生成するプリンタドライバ。作成時に、注釈、リンク、しおり、添付ファイルの設定ができる。ファイル印刷時に仮想プリンタ“LivePDF Printer”を選択後、保存先フォルダを指定して[保存]ボタンを押すとプレビューが表示され、プレビューを閉じれば指定したフォルダにPDF文書を保存できる。画面キャプチャ
- キャプラ
リソースを消費せずに画面キャプチャができるソフト。スクロールで隠れた部分も自動でキャプチャできる。また、画像にマウスカーソルやアイコンを書き込める機能が面白い。保存方法を細かく設定できるのが良い。レジストリ変更
- TweakUI の日本語化
レジストリを変更して Windows のユーザーインターフェイスをカスタマイズするツール。メニュースピードやウィンドウアニメーション、起動方法等、各種のユーザーインターフェース及びインターネットエクスプローラの設定を変更することができる。タスクバー時計
- TClock
タスクバーの時計の文字色・背景色やフォントを変えたり、年月日・時分秒・曜日の表示や、アラーム・時報機能を付けたりと、自分好みにカスタマイズできる。デスクトップ時計&カレンダー
- MFClock
スケジュール機能の付いた時計&カレンダーで、カスタマイズ自由度が高い。サイズや背景画像の変更、アラーム、スケジュール、時刻合わせなどの機能設定ができ、その設定を保存して、呼び出して使うこともできる。 (吉永小百合さんの画像を背景に、音声をアラームに設定しよう)アイコン文字設定
- DeskMagic
デスクトップアイコンの文字色を好きな色にカスタマイズでき、背景を透過に設定することもできるので、綺麗な壁紙を貼っている場合もアイコンが邪魔にならない。アイコンの表示・非表示を切り替える機能もある。常駐しないので、リソース消費や他のアプリケーション、システムへの影響も心配ない。メディアプレイヤー
- KbMedia Player
MIDI、MP3、WMAなどの音声、MPEG、AVI、SWFなどの動画と、多くのフォーマットに対応したマルチプレイヤー。音程を変えずに再生速度を変更でき、歌詞と画像を表示することも可能。機能の自動化と演奏リストの切り替えが容易で操作性は抜群。マルチメディアプレイヤー
- MeRu
音声および動画の再生速度と音程を独立して変更できるマルチメディアプレイヤー。再生速度は 0.5〜2倍、音程は1オクターブ幅で変更できる。flv形式などのファイルは、メニューの [ファイル]-[設定] から [カスタマイズ]タブをクリックし [動画ファイル] の欄に拡張子を入力すれば再生できる(複数形式を入力する場合は ; で区切る)。CODECのインストールで、CD-DAの再生の速度変更も可能になり、とても重宝している。携帯電話の着信メロディ
- み〜メロエディター
iメロディ、SKYメロディなど、数多くの形式に対応した着メロデータを作成できる。MIDIデータや他機種の着メロデータを読み込んで、変換することも可能。シェアウェア(1,000円)であるが、機能限定のフリー兼用で使用できる。