ウィルスは、電子メールの添付ファイルとして付いてきて、それを実行するとウィルスに感染し、アドレス帳に登録されている人に勝手にウィルス付きのメールを送り、受け取った人が感染、また送るという流れで広まるようになっています。
従って、添付ファイルを実行しなければ感染はしなかったのですが、最近のウィルスは悪質で、メールの本文をプレビューしただけでも感染してしまうものがあります。
特に、「Outlook Express」は攻撃の的となっています。
また、「Internet Explorer」をお使いの方は、常に「マイクロソフト・セキュリティ情報」http://www.microsoft.com/japan/technet/treeview/default.asp?url=/japan/technet/security/current.aspで、修正プログラムをダウンロードするようにしてください。
ウェブ・ブラウザからウイルスチェックができるプログラムを無料で提供しているサイトがあります。
トレンド・マイクロの「ウィルス検索」 http://www.trendmicro.co.jp/hcall/scan.htm でチェックすることをお勧めします。もし、ウィルスに感染していたら、削除方法などの対策も書いてあります。
まず、ウィルス・チェックを行って、次にメール・ソフトを検討します。
電子メールでは、有効な対策手段があります。それが「nPOP」というソフトです。
その対策方法とは、『怪しいメールは、受信しない』ことです。
「nPOP」は、メールを受信する前に、メールサーバーにどんなメールがあるのかを確認できます。そして、それが不要なメールなら“受信前に消す”ことができるのです。
例えどんなウィルスが添付されていようとも,自分のパソコンの中に入れなければ感染しないわけですから、これが一番有効な対策手段といえます。
また、サーバーでメールが消せるという利点は、ウィルスメール対策に限らず、嫌がらせで何MBもの巨大な添付メールを送られた場合でも、受信しないで削除できるのです。
「nPOP」は、http://www.nakka.com/soft/npop/ のサイトからダウンロードできます。
nPOP.exe 起動したら、最初にメールのアカウント設定をします。
[アカウントの名前] には、自分で分かりやすい名前(ハンドルネーム)を付けて、[POP3サーバ]、[ユーザー名]、[パスワード] には、それぞれプロバイダから決められたものを入れて下さい。
なお、「nPOP」だけでもメールを送信することができます。
設定ができたら [送受信] → [巡回チェック] を選びます。もしメールが届いていた場合、一覧に表示されます。ダブルクリックすると短いメールなら全文読めます。
もしも表示されたメールがいらない時は右クリックして [削除用にマーク]を選ぶと、メールの件名の先頭に×がつき、[送受信] → [マークしたものを実行] でメールサーバーから削除されます。
メールソフトで受信したいメールはそのまま放っておいて「nPOP」を終了、いつも使う電子メールソフトを起動すると必要なメールだけが受信できるわけです。
メインに使う電子メールは、「EdMaxフリー版」がお勧めです。
「EdMaxフリー版」は、http://www.edcom.jp/ からダウンロードできます。
このソフトは、セキュリティ問題に対策されていて無料です。HTMLメールを表示しない設定(デフォルトの設定になっている)であれば、単にテキストを表示するだけなので、ウィルス感染してしまうことがありません。Outlookからの乗り換えにも違和感なく、使いやすいです。
安全管理に多大な欠陥のある「Outlook Express」をやめて、これを使いましょう。
EdMaxフリー版を起動して、最低限必要な設定を行います。
- [設定]メニューから[アカウント設定]を選択し、[基本]タブで[種別]はメールを選択して、「必須」枠の項目に順次入力する。
- [アカウント名] プロバイダ名等の適当な名称を設定する。
- [SMTPサーバー名] SMTPサーバー名(送信サーバー名)を設定する(例、smtp.xxxx.ne.jp)。
- [POP3サーバー名] POP3サーバー名(受信サーバー名)を設定する(例、pop3.xxxx.ne.jp)。
- [POP3ユーザーID] POP3ユーザーID(受信サーバー用アカウント名)を設定する。
- [POP3パスワード] POP3パスワード(受信サーバー用パスワード)を設定する。
- [名前] 自分の名前、またはハンドル名を設定する。
- [メールアドレス] 自分のメールアドレスを設定する。
- 次に、[接続]タブをクリックして、[ダイヤルアップ接続をする]にチェックを付ける。
- [エントリー]に使用しているダイヤルアップ接続を選択する。
- [認識情報を指定する]にチェックを付ける。
- [ユーザー名] 接続時のユーザーアカウント名を設定する。
- [パスワード] 接続時のユーザーパスワードを設定する。 空欄にしておくと、ダイヤルアップ接続時、必要な情報の入力を促すダイアログボックスが表示される。
- [自動切断する]は、送受信が終わった後に自動的に切断する場合に、チェックを付ける。
- 最後に、[設定]メニューから[標準設定]を選択して、[標準のメーラーにする]にチェックを付け、[実行]ボタンを押す。
なお、解説本「はじめてのEdMax」 山田健一/著、工学社/発行(書籍コード=ISBN:4-7775-1004-2) が出版されています。図解入りで解説してあり、解り易いと思います。
Mac用メーラーは、Eudora-J (無料) が定番です。派手さは無いが信頼でき、基本的な機能がしっかりしているそうです。ダウンロードは、S.Nakata's Home Page から出来ます。
蛇足ですが、電子メールは「テキスト形式」で作成しましょう! これは常識です。
また、ファイルを添付する場合は、相手の了解を得てからにしましょう。 私宛にファイルの添付したメールが届いた場合は、内容を確認することなく削除します。