皇帝のいない八月 cat#:DA-0972 発売・販売:松竹 発売日:2006-04-27 |
監督:山本薩夫
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コメント:自衛隊がクーデター! 乗客360人の命を人質にブルートレイン「さくら号」が夜の闇を突っ走る。クーデター・グループと内閣府、更に黒幕の陰謀と攻防が緊迫感をもって描かれている。 クーデター計画は過去何度か実際にあり、実行されたらこの様な展開になると思われる、戦慄すべき作品である。 |
動乱 cat#:DSTD02587 販売:東映、発売:東映ビデオ 発売日:2006-08-04 |
監督:森谷司郎
第一部 海峡を渡る愛 第二部 雪降り止まず |
コメント:男が男であった女が女であった……時代とは。 物語の背景は、昭和七年の5.15事件から昭和十一年の2.26事件。経済恐慌と凶作が重なり苦しみを強いられる庶民たち、皇道派と統制派に分裂する陸軍内部、昭和維新の声が高まる皇道派の青年将校たち、そして決起される二つのクーデター。 日活映画「戦争と人間・第二部・愛と悲しみの山河」において2.26事件などは簡単に描いていたが、原作では相当の紙数を割いて書かれていたので、「戦争と人間」と共に鑑賞したい映画である。事件後に軍部の政治介入が強まり、軍事内閣成立とともに無責任な戦争遂行体制が出来てしまった背景を考える上で格好の映画である。 |
ぬくもりの昭和三十年代 cat#:VIBS-131 発売:ビクターエンタテインメント 発売日:2006-09-16 |
ナレーション:大沢悠里
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コメント:昭和三十年代の懐かしい写真。当時の町の様子や、子供の遊び、日常生活の品々、ブームの記憶店などが、当時の吉永小百合さんの歌謡曲や童謡をBGMに生き生きと甦ります。 |
潮騒 cat#:DVN-139 販売・発売:日活 発売日:2006-11-10 |
監督:森永健次郎
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コメント:原作者の三島由紀夫が古代ギリシャの影響から、おおらかな恋愛を描いた「潮騒」の2回目の映画化である。舞台の神島での長期ロケによるカラー作品で、ギターだけの音楽が効果的に作用して三島が想定したギリシャ神話の日本版を堪能できる。しかし、新治役の浜田光夫が原作イメージと甚だしく違っていた。日活青春映画のコンビとして定着していた吉永・浜田の共演は、致し方ないのが残念である。 |
外科室 cat#:GNBD-1394 販売:ジェネオンエンタティンメント 発売日:2007-01-25 |
監督:坂東玉三郎
植物園 手術 邂逅 秘密 夕暮れ |
コメント:一瞬のような50分、一生のような50分。 医師・高峰の手術を受ける貴船伯爵夫人は、うわごとで秘密を漏らすからと言って麻酔を拒み続ける。その秘密とは、九年前に小石川植物園で、たった一度だけ夫人と高峰が視線を交わしたことだった。泉鏡花の耽美小説を歌舞伎の女形である坂東玉三郎が監督した作品。 |
舟木一夫・純愛BOX cat#:DVN-1020 発売・販売:日活 発売日:2007-03-02 |
『君は恋人』
『花の恋人たち』
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コメント:「君は恋人」は良いとしても、「花の恋人たち」が何故に舟木一夫のBOXセットになるのだろうか? 後者の作品で舟木は、端役でありストーリー上も出演する必然性を感じられない。お正月映画と言うことで、オールスター・キャストで制作されたため、内容的にもいま一の作品となってしまったのが残念である。 「君は恋人」は、浜田光夫の復帰作で、日活スター総出演の豪華な映画である。エンタテイメントとして、単純に楽しむ作品だろう。 |
あした元気にな〜れ! cat#:DSZD08019 販売:東映、発売:東映ビデオ 発売日:2007-03-21 |
監督:竹内啓雄
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コメント:戦後60年が過ぎ、伝えなければいけない大切な思い。エッセイストの海老名香葉子の「半分のさつまいも」をアニメ化した作品で、吉永小百合が語りを担当した。東京大空襲で戦災孤児となった体験を描いた作品である。 |
新・座頭市 第1シリーズ cat#:POBE1078/87 販売:プレミアムエンターテイメント 発売:ポリドール映像販売 発売日:2007-04-25 |
第14話 雪の別れ路 監督:勝新太郎 ●特典映像:「新・座頭市」(第2シリーズ)全予告編/「勝新太郎ディナーショー」よりの抜粋映像 |
コメント:映画「座頭市」シリーズのTVシリーズ第2弾であり、豪華スタッフ・キャスト、相当な金銭を掛けたスケールの大きなドラマである。各話凝りに凝ったストーリー展開で魅了される。「雪の別れ路」についても、ゲスト・スターの吉永小百合の魅力を生かした勝新太郎の演出が見どころである。 |
まぼろし探偵 第1巻 cat#:MMTP00001 まぼろし探偵 第2巻 cat#:MMTP00002 まぼろし探偵 第3巻 cat#:MMTP00003 まぼろし探偵 第4巻 cat#:MMTP00004 まぼろし探偵 第5巻 cat#:MMTP00005 まぼろし探偵 第6巻 cat#:MMTP00006 まぼろし探偵 第7巻 cat#:MMTP00007 まぼろし探偵 第8巻 cat#:MMTP00008 まぼろし探偵 第9巻 cat#:MMTP00009 まぼろし探偵 第10巻 cat#:MMTP00010 まぼろし探偵 第11巻 cat#:MMTP00011 まぼろし探偵 第12巻 cat#:MMTP00012 発売・販売:マグネット 発売日:2007-06-02 |
『まぼろし探偵』 第1巻 第2巻 第3巻 第4巻 第5巻 第6巻 第7巻 第8巻 第9巻 第10巻 第11巻 第12巻 ●特典:各巻・主題歌 |
コメント:ビデオテープでリリースされていた「まぼろし探偵」は、セレクトされたDVDが発売されていたが、ようやく全話が廉価版でリリースされた。待望の製品であり、現存するフィルムの傷みがあっても吉永小百合の現存する映像の最も古い作品として貴重なものである。各巻のジャケットには吉永小百合のスチール写真が載っており、出演作が収録されていなくてもコレクションの価値がある。 |
嵐の勇者たち cat#:DVN-161 販売・発売:日活 発売日:2007-07-06 |
監督:舛田利雄
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コメント:この顔ぶれで「何」をしでかすか! 日活オールスターキャストで描くアクション大作映画である。しかし、太りすぎの裕次郎のアクションがもたもたして見苦しい。その点、ニューアクションスターの渡哲也がカバーしていて、新旧交代を印象付けていた。東宝の浜美枝と吉永小百合の今まで考えられなかった競演も見どころで、豪華な娯楽作となっている。 |
風と雲と虹と・完全版・第壱集 cat#:GMBD-7411 発売:NHKエンタープライズ 販売:ジュネオンエンタテイメント 発売日:2007-07-25 |
原作:海音寺潮五郎 第一巻 第二巻 第三巻 第四巻 ●特典:特製解説書 |
コメント:平安時代、板東の風雲児・平将門の短くも激しい生涯を描く。 1976年に放送されたNHK大河ドラマの完全版で、奇跡的に全回が現存していた。平一族の争いを通し、小次郎将門と藤原純友の出会い、嵯峨帝の曾孫・貴子姫との出会いを中心に、平良兼らの率いる2300騎兵にたった百区騎兵余りで奇襲をかけ勝利するまでを描く。 |
風と雲と虹と・完全版・第弐集 cat#:GMBD-7412 発売:NHKエンタープライズ 販売:ジュネオンエンタテイメント 発売日:2007-09-21 |
原作:海音寺潮五郎 第五巻 第六巻 第七巻 ●特典:特製解説書 |
コメント:板東の虎・平将門と南海の龍・藤原純友は、腐敗した貴族社会打倒を目指して立ち上がった。 遊女に落ちた貴子が無惨にも惨殺され、戦いはますます混迷を極める。そして、民人たちを朝廷の支配から解放するという夢が田原藤太に放たれた矢によって費えるまでを描く。 |
幕末 cat#:TDV17323D 発売・販売:東宝 発売日:2007-11-23 |
監督・脚本:伊藤大輔
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コメント:幕末の日本の激動期に坂本龍馬という傑人がいた。司馬遼太郎原作の「竜馬がゆく」と出会った中村錦之助は、これを生涯のライフワークとして取り組み、演劇、テレビドラマにも制作し、出演し続けた。映画渾身の作品が、この「幕末」である。最後の暗殺シーンが長すぎるとの評があるが、錦之助としては最も伝えたかったことが込められている。中岡慎太郎との遣り取りを注目して鑑賞して欲しい。また、吉永小百合が初の時代劇出演で、好演しているのも楽しみである。 |
吉永小百合 昭和の青春 cat#:DVN-1024 販売:日活 発売日:2008-02-09
●特典:青春&純愛フォトブック |
わが心のかもめ cat#:PCBE-52657 発行:NHKエンタープライズ 販売:ポニーキャニオン 発売日:2008-02-20 |
原作:曾野綾子、脚本:寺山修司 1966年の放送記念特別番組として放送されたミュージカル・ドラマで、録画テープは既に無いと思われていた作品。 |
コメント:演劇の脚本家が、自らの次回作を語る形でドラマが始まる。 千江は、旅行代理店で働いていて、ある雨の日に人形劇団の演出家である潔と出会う。やがて潔は千江にプロポーズをするが、千江の父親の借金の肩代わりをしている手島と強引な結婚をさせられてしまう。しかし、千江は交通事故に遭い記憶喪失してしまう。潔と再会しても思い出せず、ひたすら潔を捜し求めるのである。実は、この悲劇こそ演劇の脚本家の実話であったのである。 |
母べえ cat#:DB-0242 販売・発売:松竹 発売日:2008-07-25 |
監督:山田洋次
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コメント:あなたがいたから、すべてを愛せる。 原作は黒澤明監督のスプリクター・野上照代で、1940年に反戦を唱える父が治安維持法で逮捕され、残された母が二人の娘を父の教え子・山ちゃんと父の妹・久子と共に、様々な困難に遭いながらも懸命に生きる家族を描いている。憲法第九条の改悪が懸念され、平成版治安維持法である共謀罪法案の成立が意図される現在に危機感をつのらせ、長年に渡り原爆詩の朗読を続けている吉永小百合と、家族を描くことをライフワークにしている山田洋次が、満を期して描く異色の反戦映画である。 |
母べえ・豪華版 cat#:DB-0421 販売・発売:松竹 発売日:2008-07-25 |
監督:山田洋次 本編ディスクは、通常版と同じ 特典ディスク1
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コメント:激動の昭和を生きた家族の物語 『母べえ』のメイキングやキャスト、スタッフのインタビューなど貴重な映像集、また惜しくもグランプリを逃したがベルリン国際映画祭の模様は必見である。 |