愛と死をみつめて cat#:DVN-101 発売・販売:日活 発売日:2005-01-21 |
監督:斉藤武市
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コメント:純愛映画の原点にして金字塔! 吉永小百合が映画化を熱望した感動の実話!! 入院中の病院で知り合った道子と誠は、誠の退院後にも文通で心を通わせていた。しかし、道子の病状は悪化をたどり、不治の病であることを知って別れの手紙を書く。手紙を受け取った誠は、急ぎ道子の元へ駆け付け、彼女を励ます。病気と闘う決意をした道子は、顔の半分を切除する手術を断行した。が、再発を期に死期は、ひたひたと迫り来る。 歴代日活映画の興業成績No.1を記録した作品。 |
青い山脈 cat#:DVN-102 発売・販売:日活 発売日:2005-01-21 |
監督:西河克巳
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コメント:吉永小百合が利発な女子高校生を生き生きと演じる映画黄金期のモニュメント!! 1949年公開の今井正・監督、原節子(雪子役)・主演「青い山脈」のリメーク版である。舞台は1960年代に合わせて、当時の現代性を盛り込みつつ、ストーリーの展開は殆ど同じである。新子役の杉葉子が妙に色気があり、危うい人物に思えていたのだが、吉永小百合の新子は、その点の問題がなく、はつらつと演じていた。雪子役は、原節子に代わり芦川いづみ、美人ではない分親しみを感じさせ、これも適役であった。ただ、六助役は高橋英樹の方が良いと思うが、いかがであろうか? |
伊豆の踊子 cat#:DVN-103 発売・販売:日活 発売日:2005-01-21 |
監督:西河克巳
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コメント:旅芸人の踊子の初恋…。失われし時代の中、吉永小百合の魅力がほとばしる珠玉の作品!! 唐突にオープニングで現代のシーンから始まり、回想という形式で大正時代の物語が綴られるが、見事に失敗している。余りに有名な小説であることから、余計なシーンである。また、数々のリメーク作品中、回想シーンのある作品はないことからも無駄なシーンであることが理解できる。 しかし、歴代の踊子役としては、吉永小百合が一番適役だと思う。欠点は、知性的であることだ。無学の踊子という点を考えた場合、ある女優の方が最適なのだが、余計なエピソードを挿入して栄吉に視点を移させる展開は良くない。この作品が誰の主演であるかを書いてはいけないので、想像して欲しい。 この作品の最も素晴らしいシーンは、下田港での別れであり、他のリメーク作品に見られない名シーンとして記憶される。 |
海峡 cat#:TDV15004D 発売・販売:東宝 発売日:2005-01-21 |
監督:森谷司郎
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コメント:北緯41度。海底を風が抜ける…。男は初めて涙を見せた。 国鉄による青函トンネル建設の物語である。技術の責任者である阿久津は、トンネルさんと呼ばれ、トンネル開通に執念を燃やし続ける。阿久津に命を救われた多恵や洞爺丸で両親を亡くした仙太などが、長年月に渡りそれぞれの想いで見守り続けて行く難関工事。開通後に別れの酒を酌み交わす阿久津と多恵の万感の思いが感動的である。 |
天国の駅 cat#:DSTD02394 販売:東映、発売:東映ビデオ 発売日:2005-01-21 |
監督:出目昌伸
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コメント:天国の駅は、たった独りでしか乗れない。 実話に基づいたストーリーだが、愛ゆえの殺人として脚色されている。しかし、吉永小百合が二人の夫を殺し、死刑囚として処刑されると言う、ショッキング映画であった。最初の夫の暴力、不倫相手の警官による殺人示唆、二番目の夫の変態行為や前妻殺し、こんな男たちに翻弄されながらも知的障害のあるターボに寄せる愛。こうした真実では、裁判の判決では死刑にならないと思うが、ともかく稀有の毒婦を堂々と演じた吉永小百合に衝撃をうけた問題作である。 |
夢千代日記 cat#:DSTD02395 販売:東映、発売:東映ビデオ 発売日:2005-01-21 |
監督:浦山桐郎
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コメント:お別れです。いのち残り火、終の恋映え。 NHK-TVのドラマ、人間模様「夢千代日記」シリーズの完結篇。テレビドラマの名作を映画で完結させたいという吉永小百合の熱望で映画化された作品である。しかし、夢千代の臨終を描かないで欲しかった。たとえ半年の命といわれても、観客の心の中では永遠に生き続けているのである。置屋”はるや”を中心に湯村温泉の人々との交流を通して、限りなく優しい眼差しで人生を見つめる夢千代は、いつまでも終わりがないのである。「キューポラのある街」で監督デビューした浦山桐郎の遺作が本作品となってしまった、吉永小百合にとって因縁のある作品かもしれない。 |
玄海つれづれ節 cat#:DSTD02396 販売:東映、発売:東映ビデオ 発売日:2005-01-21 |
監督:出目昌伸
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コメント:ある日突然……愛する夫が、借金作って蒸発しました。 貿易商社の社長夫人ゆきは、取り立て屋の月代に追いまくられながら、夫の消息を追って北九州へ旅に出る。しかも、夫の隠し子を道連れに。九州では幼なじみでテキヤ稼業の一平と三つ巴の詐欺とペテンの騒動を展開する。これは、コメディ映画として娯楽に徹した観賞をするのが良いだろう。 |
天国の大罪 cat#:DSTD02397 販売:東映、発売:東映ビデオ 発売日:2005-01-21 |
監督:舛田利雄
第一部 日本モスキート街 第二部 家族 |
コメント:あなたは、この愛の決断を…裁けますか。 麻薬シンジケートを追う女検事の遼子は、上司との不倫愛訣別し、中国マフィアのボス蔡と出会う。地検を辞職した遼子は、逆恨みした麻薬犯罪者に息子を誘拐され、それを救出したのが蔡である。これを期に家族となった遼子は、蔡を犯罪組織から脱出させようとした。新生活をめざしてカナダへ移住したが、裏切り者を追うシンジケートに見つかってしまう。この映画は、サスペンス&アクション大作である。 |
時雨の記 cat#:DSTD02398 販売:東映、発売:東映ビデオ 発売日:2005-01-21 |
監督:澤井信一郎
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コメント:これがこの男と女の「最後の恋」になるかもしれない。 時雨族の流行語まで生んだ、中年男女の恋愛を描いた中里恒子原作「時雨の記」の映画化である。男は、20数年思い続けてきた女に再会し、ためらいながらも確かな愛を深めて行く。あくまでプラトニックな恋愛は、二人の愛が確固たるものになる。情緒たっぷりに情感を込めた美しい映像とオーソドックスなシナリオは、近年まれに見る名作である。 |
朝を呼ぶ口笛 cat#:DA-0495 発売・販売:松竹ビデオ 発売日:2005-01-28 |
監督:生駒千里
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コメント:吉永小百合 第一回映画出演作 原作は、読売新聞社主催の「全国小中学生綴り方コンクール」で第一位の文部大臣賞を受賞した吉田稔「新聞配達」である。テレビ2局もドキュメンタリーとドラマとして制作されたそうである。競作となった映画は、実際の新聞配達のロケのため、朝3時から準備したという。3月の公開に合わせた1月の撮影は、寒さとの戦いであった。しかし、社会性のあるテーマでスタッフとキャストが頑張り、良い映画を作ろうとする姿に、13才の吉永小百合は映画作りの魅力に見せられたようである。また、「まぼろし探偵」と同様に、端役であるにも関わらず一番輝いていたのは吉永小百合であった。 |
風の慕情 cat#:DA-0496 発売・販売:松竹ビデオ 発売日:2005-01-28 |
監督:中村登
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コメント:愛と死の旅路に吹きつける現代の孤独 恋人から求婚された由布子は、一生の大事を決める前に文通している姉に会いにオーストラリアへと旅立った。しかし、空港には謎の男が待っていた。姉とは会ったことがなく、手紙も姉の書いたものというのが疑わしくなってきた。サスペンス映画として、構成はしっかりしたシナリオで、風光明媚な風景も綺麗だが、娯楽作ではない。由布子の姉の苦悩をもっと描いて欲しかった。 |
青春大全集 cat#:DA-0497 発売・販売:松竹ビデオ 発売日:2005-01-28 |
監督:水川淳二
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コメント:どちらにしようかな? これってゼイタクな悩みかしら…。 律子と保は恋人同士だが、結婚を前提にすると人生観の違いが明らかになってきた。律子は、吾郎と見合いをし付き合い始めるが、保とも付き合っている。しかし、保は優柔不断のくせに嫉妬だけは一人前で、しかもだだっ子、見ていて腹が立ってくる。こんな男とはさっさと別れた方が良いと思うのだが…。 |
すべてが狂ってる cat#:DVN-111 発売・販売:日活 発売日:2005-05-21 |
監督:鈴木清純
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コメント:やりたいことをやるんだ! 恐るべき現代の野獣たちの狂った青春! オープニングが戦場で戦闘場面が続き、戦争映画かと思わせるが、やがて新宿・歌舞伎町の映画街に場面が切り替わる。昭和30年代の若者たちの群像を、手持ちカメラで追ったドキュメンタリー・タッチの映画である。フィルム・ノワールの隠れた傑作である。鈴木清純監督の唯一の吉永小百合出演作品であり、日活の要請に従っただけとされているが、監督としては女優として使いたかったらしい。しかし、清純監督作品は観客の入りが悪く、「殺しの烙印」が訳の分からない映画だとして解雇されてしまう(実体は、日活の放漫経営の犠牲にされたのである)。残念ながら吉永小百合主演、鈴木清純監督作品は実現しなかった。 |
あいつと私 cat#:DVN-114 発売・販売:日活 発売日:2005-07-08 |
監督:中平康
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コメント:裕次郎と芦川いづみコンビによる青春映画の佳作。 1960年代の安保闘争で騒然とする時代に、大学生の直面する問題をコミカルに描いている。しかし、中平監督らしさが希薄の平凡な作品となっている。裕次郎がスキー場での骨折事故からの復帰作として話題となりヒットした。脇役で吉永小百合と酒井和歌子が出演しているのが見逃せない。 |
若い人 cat#:DVN-117 発売・販売:日活 発売日:2005-07-08 |
監督:西河克巳
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コメント:三代スターが描く石坂文学の青春超大作! 長崎のミッション・スクールを舞台に、私生児・江波恵子は自らの出生の秘密に苦悩し、教師の間崎慎太郎に憧れることによって心の均等を保っている。しかし、間崎は恵子の恋愛感情を受けかねて、戸惑っている。間崎に心を寄せている橋本スミ子は、恵子にライバル意識を持ち、二人の関係に嫉妬する。エキセントリックな少女を好演した吉永小百合が魅力的な作品である。 |
戦争と人間 第一部・運命の序曲 第二部・愛と悲しみの山河 第三部・完結篇 cat#:DVN-1007 発売・販売:日活 発売日:2005-07-21 |
監督:山本薩夫
第二部・愛と悲しみの山河
第三部・完結篇
特典ディスク
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コメント:愛と野望、戦争の不条理をオールスター・キャストで描いた超大作。 軍国主義が台頭する昭和初期、新興財閥・伍代家を中心に、戦争に運命を翻弄される人々を描いた日本映画史上に残る作品。企画当初は四部作の予定であり、監督自身は五部作を予定していた。第三部製作にかかる際に、日活が逼迫した状態であった為、完結作を製作せざるを得なくなった。脚本を大幅に書き直して「ノモンハン事件」までを描き、原作と異なるストーリーになってしまったのである。しかし、ノモンハンの失敗の責任もとらず、ますます戦争の泥沼にはまり込み、悲惨な敗戦を迎えるのである。戦争指導責任者であったA級戦犯を崇拝する政治屋たちに見せたい映画である。 |
北の零年 cat#:DSTD02436 販売:東映、発売:東映ビデオ 発売日:2005-07-21 |
監督:行定勲
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コメント:すべての夢は、ゼロから始まる…。北の大地に夢をかけ、それぞれが何かを信じて生きた。 船山馨の「お登勢」と「塩狩平野」を元にした脚本。時は明治維新、淡路島の稲田家主従が北海道移住を命じられる。原野を開拓する苦難の数々は、想像を絶していた。謎の男・アシリカの援助もあり、牧場を経営していた志乃に英明の裏切りが現実となる。日本映画久々の大作である。 |
北の零年・特別限定版 cat#:DSTD02440 販売:東映、発売:東映ビデオ 発売日:2005-07-21 |
監督:行定勲 本編ディスクは、通常版と同じ ボーナス・ディスク
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コメント:北の大地に夢をかけたスタッフ・キャスト陣が、熱き思いで語る「北の零年秘話」 『北の零年』メイキングとして、貴重な映像集は必見である。 |
吉永小百合 青春映画 cat#:TMR501 販売:全日空商事 発売日:2005-11-01
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木下恵介監督作品 DVD-BOX第六集 cat#:DA-0556 発売・販売:松竹ビデオ 発売日:2005-11-26 |
『衝動殺人・息子よ』
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コメント:最愛の一人息子を通り魔に殺され、深い悲しみを乗り越えて、同じ境遇の全国の遺族や被害者の呼びかけ、その救済と保証を国に求める運動に起ち上がった両親を描く「衝動殺人・息子よ」を収録したDVD-BOX。 |